古代印章の楽しみ方 page2 | 1.3. |
2印章の楽しみ方 |
以上のように印章にはスタンプ印章と円筒印章の2 種類があり、それぞれが長い歴史を持っています。 古代オリエントからローマ帝国までの印章には、こ のような由来や歴史があることを知れば印章に対す る興味と愛着は一層深まることでしょう。 古代オリエントの諸国は砂漠地帯であり、よい印材 に恵まれませんでした。そこで、ナイル川やインダ ス川流域諸国などとさかんに交易をして、象牙や石 などの印章用の材料を入手するまでにも色々の 苦心がありました。 |
母岩の切削加工から印章の仕上げまで、あまり道具 の無い時代によくここまで加工し、彫刻をし更に微 砂による仕上げまで気の遠くなるような時間と労力 を要したことでしょう。 この小さな印章にも何千年も前の細工師が心魂こめ て作った思いがこめられています。また、数千年も の長い歳月に耐えて来たパワーを秘めているものと 思います。 その石の材質、色、艶、形などを愛でて頂くと共に 印肉で押したり、粘土に押してお楽しみください。 市販の粘土にはガムのように何回でも形が変わるも のと、硬化させて保存できるものとがあります。 |
粘土を色付けしたり、印影に彩色してより鮮明な印 影にすることも出来ます。古代オリエントの印章は そのほとんどが陰刻ですから、押印すれば浮き上が った印影になって更に迫力があるパターンが見られ ます。 印影からは当時の神話、祭り、服装、建築や持ち主 の信仰なども判ります。 行政、祭祀や服装の変化も印章によって研究されて います。 古代オリエントには、これがアミュレット(護符) であったようにお守りとして身に付けている方や ペンダントやネックレスとして愛用されている方、 時空を越えて生き長らえた幸運とパワーにあやかり たいとおっしゃる方もいらっしゃいます。 |
歴史的な価値のある美術品として蒐集される方や身 の回りのオブジェとしている方もいらっしゃいます。 古代人が精魂こめて作り上げたスタンプ印章や円筒 印章は私達を引き付ける魅力があります。 古代美術品はとても高価ですが、古代印章はお値段 も手頃です。飾るだけでなく装飾品やキーホルダー やお守りとして身につけることも出来ます。 葉書に押したり、蔵書印にして使って楽しむことが 出来ます。 古代のロマンと歴史を身近に感じてみてください。 |
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